共同住宅の設計をする際には、守らなければならない法令があります。
建築基準法関連や消防法関連は、建築士であれば皆、注意して設計していますが、各自治体によって定めている条例や要綱は意外と見落として設計を進めてしまう建築士もいます。
各自治体によって条例や要綱の数・内容は異なりますが、札幌市の場合は以下の通りです。
- 札幌市建築基準法施行条例
- 札幌市建築基準法施行規則
- 札幌市ごみステーションの設置及び清潔保持等に関する要綱(6戸以上の共同住宅で該当)
- 札幌市共同住宅等における駐車施設指導要綱(10戸以上の共同住宅で該当)
- 札幌市建築物における駐車施設の附置等に関する条例
- 札幌市緑の保全と創出に関する条例
- 札幌市中高層紛争予防条例
特に要綱は、その条件を満たしていなくても建築確認申請は下りてしまうので、建築主がその旨を建築士から説明されることなく、知らない間に要綱違反の共同住宅を建ててしまうことも少なくありません。