Literacy賃貸不動産リテラシー

札幌 で 大地震 は起きないのか

近年、日本では大地震が頻発しているので、皆さんの防災意識が高まっていると思います。

また企業では、万一の災害に備えて東京にある本社機能やデータセンターを一部、他の都市に移転してリスク分散を図る、という動きもあります。

特に札幌市は、道外から本社機能等を移転する企業を支援する「本社機能移転促進補助金」を独自に設けており、年間最大で2000万円を上限に、移転した拠点の正社員数に応じて1人あたり30万円を補助しています。

そのような背景から、保険会社の「アメリカンファミリー生命保険(アフラック)」は、2016年に本社機能の一部を札幌に移転しました。

これは過去のデータから、日本全国の他の主要都市と比べて、札幌は地震が少なく、過去30年間における震度3以上の地震は約10回(東京 約180回)、震度5弱以上の地震は、詳細な記録が確認できる1923年(大正12年)以降一度もない、という実績を評価されてのことだと考えられます。

加えて、何よりも東京と遜色ない都市機能は魅力であり、新千歳空港をハブとした全国各地とのアクセスも良いことから本社機能の代替都市として選択されているのだと考えられます。

では、札幌では大地震は起きないのか、というとそうではありません。

札幌市のホームページによると、札幌市の直下には以下の3つの活断層が存在しているそうです。

160516_02

1.西札幌断層

2.月寒断層

3.野幌丘陵断層帯

一般に「活断層」とは、過去に地震を起こし、今後も地震を起こす可能性がある断層を指しますが、上記の活断層は、地表面で断層そのものを確認できていないため「伏在活断層(ふくざいかつだんそう)」と呼ばれています。

上記3つの伏在活断層のうち「月寒断層」が最も大きな被害をもたらすものと想定され、最大で震度7の地震が起こることが予測されているそうです。

しかし、これらのことを踏まえても、今後30年以内に震度6以上の地震が起こる確率は1%未満と言われ、関東・東海・中部などと比べてはるかに低くなっています。

2012年に出版された「関東脱出!本気で移住マニュアル」という本の中で、求人状況と交通の利便性を重視し、その上で地震リスク、放射能リスク、その他の災害リスクを判定基準として、移住先に向いている安全で暮らしやすい都市のランキングを作成し、【安全で暮らしやすい都市 ベスト5】を発表しています。

【安全で暮らしやすい都市 ベスト5】

1位 岡山県岡山市

2位 奈良県奈良市

3位 沖縄県那覇市

4位 北海道札幌市

5位 香川県高松市

札幌で大地震は起きない、とは言い切れませんが、全国の主要都市の中では地震リスクは低い方だ、ということは言えるかもしれません。